歯科コラム④歯周病を防ぐには
墨田区菊川の前島歯科医院の前島昌世です。
前回のコラムでは歯周病がどういう病気かについて書きました。
歯周病の原因はプラークや歯石という汚れがついていることで、周りの歯肉が炎症をおこしていることで進みます。
ですから歯肉が炎症をあまり起こしていない状態を保てば歯周病の進行を防ぐことができます。
まず歯周病が進行してきている場合にはそれをとめる歯周基本治療が必要です。
最初に歯茎の検査をしてから、見えるところに付いている歯石やプラークをとるスケーリングを行います。
その後状態に応じて歯茎の下の歯の根に付いているような歯石などを取るSRPという処置をします。
これらの処置により歯茎の炎症をなくしていきます。
それに並行して歯磨き指導を行い、新たに汚れが付くのをなるべく防げるような環境を整えます。
そうすることでいったん歯周病の進行を止めます。
その後も歯周病が進まないようはそのお口の中の状態を維持していかなくてはなりません。
そのためにはセルフケアとプロフェッショナルケアの二つが必要になってきます。
セルフケアとは毎日食事の後の歯磨きのことです。磨き残しを少なく保つために歯ブラシをなるべく上手にあてて、状態によっては歯ブラシだけでなくフロス(糸ようじ)や歯間ブラシといった補助的な道具も使う必要があります。
プロフェッショナルケアとは歯科医院で衛生士さんが主に行う、歯石やプラークの除去、クリーニングのことです。お口の中の状態、磨き残しのチェックなども行い、より上手にセルフケアをできるよう歯磨き指導も行います。
毎日の歯ブラシをなるべくがんばっていただくのはもちろんですが、毎日完璧に磨けるわけではありません。歯ブラシが苦手な部分もあるでしょう。そういった部分を定期的にプロフェッショナルケアを歯科医院で受けていただくことでフォローできます。
そしてその二つが継続的にしっかりできれば歯周病の進行を最低限に抑えることができます。
そうすれば歯周病でご自身の歯を失うことなく、ずっと自分の歯でおいしく食事ができる未来へつながっていきます。
そしてそのお手伝いをさせていただくことが私たち前島歯科医院の願いなのです。