デジタル化の波
墨田区菊川の前島歯科医院の前島昌世です。
先日仲間内の勉強会に参加し、技工所のシケン様のご厚意で、見学や講義を受けさせていただきました。
いろいろと勉強させていただきましたが、その中でも大変興味深かったのが、光学印象の装置です。
印象というのは金属などのはめるものを作る際、粘土みたいなので型を取ることです。人によっては気持ち悪かったり、苦しかったりしますよね。光学印象というのは、粘土で型を取る代わりに、センサーを使って必要部位を読み取ることで、その部分の3Dデーターを取り込んでしまうことです。そのデーターを技工所に送れば、模型無しでできちゃうわけですね。
実際にやってみるとなれるまで少し難しかったりしますが、いやはやすごい時代になったものです。
ただ、万能ではなく、粘膜などやわらかい部分を読み取るのは不得意なので、入れ歯の型にはあまり向きません。
セラミックのはめるものなどをつくるのに向いています。さらにそのデータからコンピューター上で設計をして、白いセラミックのものを機械で削りだして作ってしまうことができます。これらを用いれば多少時間はかかりますが、1日で治療をすることも可能になります。
あと普通の金属のもとをつくるのをワックスアップといいますが、それも今は機械でできてしまうんです。技工士さんの職人の技という時代ではなくなってきているのかもしれません。
少し寂しい感じもしましたが、今後歯科界のデジタル化の流れは変わらないと思いますので、必要な部分は取り入れて最新の治療ができるよう研鑽していきたいと思います。