矯正歯科の役割 OVERVIEW
歯並びがキレイになると、笑顔もより素敵になります。歯並びがキレイになることによるメリットは見た目だけではありません。歯ブラシがあたりにくい部分が減り、歯を磨きやすくなることで、虫歯や歯周病のリスクを低減することができます。
また咬み合わせがよくなることで、顎の関節や全身にも好ましい影響が期待できます。
矯正治療の流れ
矯正には、大きくわけて2つの方法があります。
お子様の場合には、大人の歯(永久歯)と子どもの歯(乳歯)が混在した一期治療を行い、必要に応じて二期治療を行います。
大人の方の場合には、成人矯正を行います。成人矯正の期間は2年前後かかることが多いです。後戻り防止の装置を1年ほどつけていただきます。
小児矯正 PEDIATRIC
小児の矯正の開始時期は約6~7歳が適切ですが、成長の早さにより変わってきますので、関心のある方は早め(4,5歳くらい)にお問い合わせいただけると最適なタイミングや原因などをお伝えできます。目安となる時期は、永久歯の上下前歯4本づつ、臼歯が生えている状態です。
床矯正
(Ⅰ期治療)
顎骨の成長が著しい4~12歳の小児矯正に使用する装置のことを指します。粘膜に触れる部分が歯肉色の歯科用プラスチックのレジン製で出来ており、ネジやワイヤーが埋め込まれています。
主に歯が並ぶためのスペースを確保するために顎骨を広げたい場合や、圧をかけて歯の傾斜を調整し、歯並びを改善するために使用します。
メリット
- 取り外し可能で食事しやすく歯ブラシや装置のお手入れがしやすい
- 永久歯の抜歯を回避できることもある
- 痛みが少ない
- 他法に比べ安価
デメリット
- 自己管理が必要
- 異物感がある
- 話しづらい
ワイヤー矯正・マウスピース矯正
(Ⅱ期治療)
成人矯正と同じく本格矯正に移行します。Ⅰ期治療で嚙み合わせの不正を抑えられれば、Ⅱ期治療では抜歯をせずに歯並びを整えられる可能性が高くなります。Ⅱ期治療は永久歯が生え揃う時期(12~14歳)以降に行い、症状に応じてワイヤーやマウスピースを利用します。概ね1~3年程度の期間で治療します。
メリット
- 正しい顎の成長と筋肉のバランスを整え、負担のかからない口腔環境にできる
- フェイスラインや顔貌の歪み解消に繋がる
- 綺麗な歯並びにより歯ブラシ等のメンテナンスがしやすく、虫歯や歯周病を防げる
- 咀嚼能率が向上することで、胃腸の負担が軽減する
デメリット
- 途中でやめると後戻りしてしまう。
- 虫歯にならないようにケアが必要。
症例写真 CASE
プロフィール PROFILE
矯正担当医狩野先生
DOCTOR KANO
経歴 | |
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2017年 | 東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業 |
2022年 | 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学分野卒業 |
2023年 | 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学分野非常勤講師 |